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No.144 March.28, 2018
 
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集佳知識産権代理有限公司
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西安の大雁塔
 
目 録
ニュース
中國國務(wù)院新聞弁公室が2017年中國知的財産権発展狀況を発表
中國國家統計局:2017年中國の國際特許出願件數が世界第2位に
中國商標登録審査の所要期間を2020年までに4か月以?xún)趣硕炭s
第7回日中韓首脳會(huì )談共同宣言:地域の知的財産権體系の構築を推進(jìn)
中國國家版権局とメキシコ文化省が著(zhù)作権協(xié)力MOU(了解覚書(shū))を締結
注目判決
集佳の訴訟代理成功事例――騰訊計算機公司、騰訊科技公司と 歐珀公司などの訴訟前の行為保全事件
集佳の訴訟代理成功事例――上海三聯(lián)(集団)有限公司、上海三聯(lián)(集団)有限公司呉良材眼鏡公司 対 南京呉良材眼鏡有限公司などの商標権侵害および不正競爭紛爭事件
集佳の最新動(dòng)向
集佳弁護士が韓國知的財産協(xié)議會(huì )年度會(huì )議の招聘を受け、主題講演を行う
集佳とラフィットが上海知的財産権法院?自由貿易區関連知的財産権関連の裁判白書(shū)発表會(huì )および司法保護の座談會(huì )に出席
 
 
ニュース

 
中國國務(wù)院新聞弁公室が2017年中國知的財産権発展狀況を発表

 

   近頃、中國國務(wù)院新聞弁公室は、2017年の中國知的財産権の発展狀況に関する発表記者會(huì )見(jiàn)を開(kāi)いた。中國國家知識産権局の申長(cháng)雨局長(cháng)、國家知識産権局商標局の崔守東副局長(cháng)、國家版権局の于慈珂報道官が2017年の中國の知的財産権発展狀況について説明を行った。

   申長(cháng)雨氏は、2017年に中國の知的財産権法令の整備が著(zhù)実に進(jìn)んだことを指摘した?!斗床徽敻偁幏ā犯恼蓻Qされ、《専利法》、《専利代理條例》、《人類(lèi)遺伝資源管理條例》の制定?改定作業(yè)が実質(zhì)的な進(jìn)展をみせた。また、《著(zhù)作権法》、《オリンピック標章保護條例》、《國防専利條例》、《植物新品種保護條例》、《生物遺伝資源獲得?利益配分管理條例》の制定?改定作業(yè)も積極的に進(jìn)められている。今後はさらに、知的財産権分野の獨占禁止に向けた法執行の指針の発表を促し、新分野、新業(yè)態(tài)のイノベーションの成果たる知的財産権の保護制度の研究を深めていく。

   消息筋によれば、2017年の中國における知的財産権の発展に向けた各活動(dòng)は、新たに重要な進(jìn)展をみせ、知的財産権の保護がよりいっそう厳格化された。専利行政法執行件數は6萬(wàn)7,000件で前年同期比36.3%増、商標行政法執行件數は3萬(wàn)100件で金額は3億3,300萬(wàn)元に達した。版権部門(mén)の権利侵害?海賊版取締事件は3,100余件、沒(méi)収された海賊版製品は605萬(wàn)件に及んだ。権利侵害品の輸出入に対する稅関の水際取締は、荷口數で1萬(wàn)9,200ロット、侵害製品件數で4,095萬(wàn)件、金額にして1億8,200萬(wàn)元に達した。中國全國の法院で新規に受理した知的財産権にかかわる民事、行政、刑事の一審事件は21萬(wàn)3,500件、結審は20萬(wàn)3,000件で、それぞれ前年同期比40.37%、38.38%の増加となった。検察機関が逮捕の許可狀を出した知的財産権侵害関連犯罪事件は合計2,510件で4,272人、起訴件數は3,880件でかかわった人數は7,157人である。公安機関が知的財産権侵害および模倣?粗悪品製造販売犯罪事件を摘発した件數は、合計1萬(wàn)7,000件、金額にして64億6,000萬(wàn)元で、重大知的財産権侵害犯罪事件の掛牌督弁(事件の調査?処分および改善任務(wù)について、期間を定め、公示などの公開(kāi)方式により定めた期間內に完了するよう督促する方式――訳注)は44回に及んだ?!缸o航」「雷霆」「清風(fēng)」「龍騰」「剣網(wǎng)」「溯源」などの行政法執行特別行動(dòng)が推進(jìn)された。知的財産権保護に関する社會(huì )満足度は、76.69ポイントにまで高まった。

   記者會(huì )見(jiàn)ではさらに、國家知識産権局として専利?商標にかかわる総合的な法執行を積極的に指導し、各種の権利侵害行為を摘発し、《専利法》改正を契機として権利侵害に関する懲罰的賠償制度の整備を加速し、真の意味で違法に伴う代償を顕著(zhù)に増大させ、法律による抑制効果が充分に発揮されるように図っていくことを明らかにした。知的財産権の保護の厳格化、拡大化、迅速化、國內外の同等化の各作業(yè)を加速度的に統制、推進(jìn)し、権利付與?権利確定、行政法執行、司法保護、仲裁?調停、業(yè)界自律などの各段階を網(wǎng)羅した保護體系が形成され、イノベーションと市場(chǎng)の擔い手に向けて、よりいっそう効果的な法的保障を提供する。(出所:人民法院新聞伝媒総社)

 
中國國家統計局:2017年中國の國際特許出願件數が世界第2位に

 

  中國國家統計局社科文司の張仲梁司長(cháng)は、近頃、國家統計局公式サイトにおいて、2017年に中國の出願人が「特許協(xié)力條約」に基づく國際特許出願(PCT國際出願)の件數および論文被引用數がいずれも世界第2位となり、中國の國際科學(xué)技術(shù)論文総數は9年連続で世界第2位を安定的に維持したと表明した。

  データによれば、中國の特許出願件數は2011年には世界首位となり、2017年は138萬(wàn)2,000件に達している。2017年に中國の出願人によるPCT國際出願の件數は4萬(wàn)9 ,000件に達し、世界第2位となった。中國の國際科學(xué)技術(shù)論文総數は、9年連続で世界第2位を安定的に維持している。2017年の論文被引用數は、ドイツ、イギリスを超え、世界第2位に躍り出た。張司長(cháng)は、文中で「天の時(shí)、地の利、人の和」に觸れ、さらには數十年來(lái)の挙國一致、協(xié)心戮力(心を1つに力を合わせること――訳注)により、中國のテクノロジー分野の進(jìn)歩は、「水到渠成、順理成章」(「水到れば渠成り、理に順えば章を成す」條件が整えば物事は必然的に成就し、筋道を通せば自ずと事が進(jìn)むこと――訳注)と言えるとした。

  第1に、中國政府と中國社會(huì )は科學(xué)技術(shù)のイノベーションと技術(shù)的進(jìn)歩を極めて重視している。

  第2に、中國の14億人に及ぶ総人口、絶えず改善される教育體系が、技術(shù)革新を支える人的資源を十分に供給している。

  第3に、中國経済の持続的成長(cháng)が、技術(shù)革新に十分な資金的保障を供している。

  第4に、先進(jìn)國?地域と比べ、中國は産業(yè)集中度が低いことが、企業(yè)の技術(shù)革新の加速を促している。

  第5に、中國の産業(yè)基盤(pán)は厚く、付帯システムも整備されており、技術(shù)革新が産業(yè)によって良好に支えられる一方で、生活が豊かになり続ける14億の人口によって、中國は當今の世界最大の消費市場(chǎng)の1つとなり、技術(shù)革新の実用化の舞臺となっている。

  「中國製造」(メイド?イン?チャイナ)の技術(shù)価値について、張司長(cháng)は次のように総括している。中國の技術(shù)水準は、世界の製造強國と比べるとなお一定の差があるが、一部の分野ではすでに遜色のない狀況である。イノベーションによる発展という理念が人心に浸透していき、それに伴ってイノベーション主導型発展戦略もさらに推進(jìn)され、中國の技術(shù)革新の歩みは、よりいっそう安定し、力強いものとなるであろう。(出所:人民網(wǎng))

 
中國商標登録審査の所要期間を2020年までに4か月以?xún)趣硕炭s

 

  中國國家知識産権局商標局の陳文彤副局長(cháng)は、先日、次のように述べた。先日印刷、配布された「商標登録利便化改革三年攻略計畫(huà)(2018~2020年)」に従って、2018年の年末までに中國商標登録審査の所要期間を6か月に短縮し、2020年には4か月以?xún)趣硕炭sする。

  全社會(huì )の起業(yè)?イノベーションの活力と商標意識が絶えず高まり、これに伴って中國の商標登録出願件數は、ここ5年間で年平均29%の増加を示しており、2017年商標登録出願件數は574萬(wàn)8,000件に達し、前年同期比55.7%増となった。既存および新規の商標は膨大な數にのぼり、商標登録管理業(yè)務(wù)に対して、よりいっそう高い要求を突きつけている。

  2016年以來(lái)、中國における商標登録の利便化水準は絶えず向上し、商標登録審査の所要期間は、すでに法定の9か月から8か月にまで短縮されている。しかし、市場(chǎng)の擔い手と社會(huì )公衆の商標登録の利便化に対する需要と期待の高まりに伴い、深いレベルで幾つかの問(wèn)題や矛盾が徐々に顕在化してきている。

  このような背景の下、舊國家工商行政管理総局は、適時(shí)に計畫(huà)を打ち出しており、「商標登録所要期間の大幅短縮」を主要目標として、審査効率の向上、審査の仕組みの整備、出願手続の簡(jiǎn)素化、手數料の合理的調整、技術(shù)的サポートの強化、紙ベースでの商標記録保管の削減、法律改正の推進(jìn)という7つの方面で利便化改革の堅塁攻略の課題を明確化している。(出所:新華社)

 
第7回日中韓首脳會(huì )談共同宣言:地域の知的財産権體系の構築を推進(jìn)

 

  近頃、李克強首相は、第7回日中韓サミットに出席するため日本を正式に訪(fǎng)問(wèn)した。この期間の5月9日に発表された第7回日中韓サミット共同宣言において、3國の首脳は、経済の持続的な成長(cháng)?繁栄を維持するためには、創(chuàng )造性を重視し、公正競爭を促進(jìn)する知的財産権體系を構築する必要があるとの認識を示した。また、特許庁長(cháng)官レベルでの政策対話(huà)も含めた3國間の知的財産権協(xié)力は、地域の知的財産権體系の構築を進(jìn)める上で重要な役割を有しており、これについて3國が協(xié)力をさらに強めていくことを期待するとの認識も示した。

  また、現地時(shí)間5月11日午前に、李首相は、安倍晉三首相と共同で日中知事省長(cháng)フォーラムの開(kāi)幕式に出席し、挨拶を述べた。挨拶の中で李首相は、今回の訪(fǎng)日期間中、日中両國政府がさまざまな協(xié)力事項の合意に達し、両國の地方と企業(yè)の協(xié)力の深化に向けて條件と空間を整え、雙方がイノベーション?発展の協(xié)力を進(jìn)め、イノベーション?対話(huà)の仕組みを構築し、両國のハイテク分野および人口高齢化、醫療衛生への対応など経済社會(huì )の発展と國民生活の需要に適応していく分野で段階的に技術(shù)協(xié)力を推進(jìn)し、知的財産権を確実に保護していくことに同意したと述べた。(出所:國家知識産権局公式サイト)

 
中國國家版権局とメキシコ文化省が著(zhù)作権協(xié)力MOU(了解覚書(shū))を締結

 

  國家版権局から得た情報によれば、國家版権局とメキシコ文化省は近頃、メキシコの首都メキシコシティーで著(zhù)作権協(xié)力MOU(局長(cháng)クラス)を締結した。これによって、中國?メキシコの二國間著(zhù)作権協(xié)力の枠組みを正式に構築し、著(zhù)作権の交流?協(xié)力の常態(tài)化?仕組み化の実施に向けてスタートを切ることが示された。これは、國家版権局が世界的に締結を進(jìn)めるなかで8つ目の二國間著(zhù)作権協(xié)力MOUであり、「一帯一路」イニシアチブに積極的に參加し、二國間著(zhù)作権交流?協(xié)力を強化する上でまた1つの成果であり、中國著(zhù)作権の國際的影響力の拡大、特にラテンアメリカ諸國との著(zhù)作権協(xié)力の強化にとって、重要な模範と促進(jìn)の役目を果たす。

  國家版権局版権管理司の于慈珂司長(cháng)とメキシコ文化省下部のメキシコ國家著(zhù)作権局Manuel Guerra Zamarro局長(cháng)がそれぞれに雙方を代表してMOUに署名した。當該MOUに基づき、國家版権局版権管理司とメキシコ國家著(zhù)作権局は、協(xié)力を強化し、著(zhù)作権をめぐる注目の論點(diǎn)について検討を進(jìn)め、著(zhù)作権にかかわる立法、法執行、保護、紛爭解決などの方面で情報および方法について意見(jiàn)交換を図る。雙方は、必要に応じて年度作業(yè)計畫(huà)を策定?実行し、著(zhù)作権分野での具體的な協(xié)力?交流活動(dòng)を進(jìn)め、當該MOUの役割を充分に発揮させていく。(出所:中國知識産権資訊網(wǎng))

 
 
注目判決

集佳の訴訟代理成功事例――騰訊計算機公司、騰訊科技公司と 歐珀公司などの訴訟前の行為保全事件

 

 基本狀況:

 被申立人である歐珀公司(OPPO社)と訊怡公司は、ユーザーが公式サイトでダウンロードした「騰訊手機管家」(テンセント攜帯電話(huà)管理ツール)をインストールし、さらに「騰訊手機管家」でアプリをダウンロードし、インストールする過(guò)程で、OPPO攜帯電話(huà)上で強制的にユーザーにOPPOアカウントを登録させ、パスワード入力による身分認証などのポップアップ?ウィンドウを繰り返し表示させる行為を実施し、ユーザー體験および申立人のソフトウェアの正常な稼働を妨害した。ダウンロードしたソフトウェアのスキャン時(shí)にリスクが検出されたなかった後、なおも「OPPOソフトウェアショップでアプリを快速かつ安全にインストールすることをお薦めします」、「OSショップではスタッフが直接検査したバージョンが入手可能です」などのメッセージを表示するとともに、申立人と被申立人の製品?サービスのUI設計を差別化し――右側の「ソフトウェアショップ?インストール」オプション表示を緑色ハイライトで際立たせ、ユーザーの判斷に影響を及ぼし、ユーザーの選択に干渉し、かつスキャン完了前に、左側の「インストール継続」オプションを使用不可狀態(tài)に、右側の「ソフトウェアショップ?インストール」オプションを使用可能狀態(tài)に保ち、ダウンロードしたソフトウェアの正常インストールを阻礙したうえ、ユーザーが「ソフトウェアショップ?インストール」オプションをクリックした場(chǎng)合には、システムで自動(dòng)的に「OPPOソフトウェアショップ」にジャンプし、再ダウンロードとサイレントインストールを進(jìn)めるようにした。申立人の提出した証拠ではまた、被申立人歐珀公司と訊怡公司は、申立人の「騰訊手機管家」製品と、被申立人およびその他競合他社の同類(lèi)製品とを差別化する行為を実施していたことが明らかに示されており、被申立人の「OPPOソフトウェアショップ」は、干渉を受けることなくサイレントでダウンロードおよびインストールを実行するほか、ユーザーが同類(lèi)ソフトウェア「豌豆莢」をダウンロード?インストールし、「豌豆莢」を通じてアプリをダウンロード?インストールする場(chǎng)合にも、上記のポップアップ?ウィンドウを表示させず、ジャンプ設定をしていなかった。

 そこで、騰訊計算機公司、騰訊科技公司は、2017年5月26日に武漢市中級人民法院に訴訟前の行為保全を申し立て、被申立人の歐珀公司、訊怡公司、恒華経営部に対して行為保全の措置を取るよう請求した。

 判決:

 武漢市中級人民法院は審査において次の要素を考慮した。1) 申立人は本件の利害関係者である。申立人の提出した「騰訊手機管家」公式サイト?ドメイン名屆出情報照會(huì )、ソフトウェア著(zhù)作権登録証明書(shū)などの証拠に基づき、両申立人は「騰訊手機管家」のソフトウェア運営者およびソフトウェア著(zhù)作権者であり、保全申立てを行う権利を有する。2) 被申立人は、不正競爭行為を構成する可能性がある。被申立人である歐珀公司、訊怡公司は、申立人の「騰訊手機管家」製品と被申立人およびその他競合他社の同類(lèi)製品とを差別化する行為を実施しており、ユーザーに出所不明のリスクを提示し、かつ出所不明のアプリのインストールを許可するパスを設定することを告知した狀況下で、被申立人の行為は、申立人の「騰訊手機管家」ソフトウェアを差別化し、その正常使用を故意に妨害し、ユーザー體験を低下させ、ユーザーの選択に干渉し、これによって「騰訊手機管家」ソフトウェアの著(zhù)名度、市場(chǎng)影響力およびユーザー基盤(pán)を利用して自社製品の普及を図った疑いがあり、不正競爭を構成する可能性がある。被申立人である恒華経営部は、OPPO攜帯電話(huà)の販売代理店として、その攜帯電話(huà)販売行為は客観的に見(jiàn)ても申立人に対する影響を拡大させており、不正競爭行為の幇助を構成する可能性がある。3) 被申立人の上記行為が速やかに禁止されなければ、申立人の利益を大きく侵害することになり、かつ申立人の競爭上の優(yōu)位性と市場(chǎng)シェアに対して補填し難い損害をもたらす可能性がある。4) 被申立人に不當行為の停止を命ずることによって公共の利益に損害をもたらすことはない。本件の保全措置は、被申立人の妨害行為の停止を要求するにとどまり、それ自體はOPPO攜帯電話(huà)の正常な使用には影響せず、消費者の利益と社會(huì )経済の秩序に不利な影響を生じさせることもない。5) 申立人は相応の擔保を提供している。擔保の金額および擔保の形式の確定については、申立人の勝訴可能性の高低や、被申立人が関連行為の停止によって被り得る損失などの要素を、総合的に考慮して判斷する必要がある。本件において申立人は、保険會(huì )社から発行された責任保険1,000萬(wàn)元の保証狀を擔保に提供しており、申立人の提供した上記擔保の金額および擔保の形式は要件を満たすものである。

 以上から、武漢市中級人民法院は次のとおり裁定した。1) 被申立人である歐珀公司、訊怡公司は、OPPO攜帯電話(huà)上でユーザーが申立人の公式サイトを通じ「騰訊手機管家」ソフトウェアをダウンロード?インストールする過(guò)程において、設定により「OPPOソフトウェアショップ」のソフトウェア再ダウンロード?インストール畫(huà)面へとジャンプさせる行為を直ちに停止し、かつ類(lèi)似方式により前述の行為を実施してはならない。2) 被申立人である歐珀公司、訊怡公司は、OPPO攜帯電話(huà)上でユーザーが申立人の「騰訊手機管家」を通じてソフトウェアをダウンロード?インストールする過(guò)程で、設定によりポップアップ?ウィンドウ畫(huà)面を検査し、「OPPOソフトウェアショップ」のソフトウェア再ダウンロード?インストール畫(huà)面へとジャンプさせる行為を直ちに停止し、かつ類(lèi)似方式により前述の行為を実施してはならない。3) 被申立人である恒華経営部は、被申立人である歐珀公司、訊怡公司が上述の行為を停止するまでOPPO攜帯電話(huà)の販売を一時(shí)停止する。

 典型的意義:

 本件は、湖北省「2017年度十大典型知的財産権事例」に選出されている。

 1.本件は、モバイルインターネット業(yè)界における競爭の新たな展開(kāi)を示しており、典型性を備えた一件で、社會(huì )の注目を集めた。本件において、被申立人は、攜帯電話(huà)メーカーとして、攜帯電話(huà)の基礎となるシステムを掌握しているという優(yōu)位性を利用し、技術(shù)的手段により申立人が適法に提供するソフトウェアの正常稼働を妨害しており、申立人はこれを法院に訴え、訴訟前の行為保全を申し立て、その後さらに被申立人に損失8,000萬(wàn)の賠償を訴訟で請求した。被申立人は、それらの行為は攜帯電話(huà)の使用上の安全を守るためのものであり、不正競爭行為には當たらない旨を主張した。本件紛爭の発生時(shí)には、反不正當競爭法はまだ改正されておらず、當該行為を処理する直接の根拠規定が無(wú)かったため、本件の処理は、関連業(yè)界における競爭領(lǐng)域の境界線(xiàn)畫(huà)定と、競爭秩序の規範化に直接かかわるものとなった。本件は、全國的に見(jiàn)てもまだ新しいタ類(lèi)型の事件であり、さらに紛爭當事者が雙方とも全國的な著(zhù)名なテクノロジー企業(yè)である「騰訊」(テンセント)と「OPPO」であったこともあり、大きな注目を集めた。法院が訴訟前の行為保全の措置を取った後、各大手インターネットメディアおよび紙面メディアがこぞってこれを報道し、本件は大きな影響をもたらした。

 2.本件では、行為保全の適時(shí)性が體現され、不當行為が有効に制止され、損害のさらなる拡大が防止された。この種の事件は、全國的にもまだ成熟した手法が確立されていないが、法院は、インターネット環(huán)境下では、権利侵害のスピードが速く、範囲が広範にわたり、影響が大きいという特性を考慮し、さらにはインターネット製品の世代交代が急速であること、ユーザー體験が一旦損なわれれば、その回復は難しく、ユーザー流失と使用習慣の変化を招くことになること、被申立人の上記行為がもし速やかに禁止されなければ、申立人の利益が深刻に侵害され、かつ申立人の競爭上の優(yōu)位性と市場(chǎng)シェアに補填し難い損害をもたらす可能性があることを考慮した。よって、訴訟前の行為保全の適時(shí)性、効率性を體現するため、法院は、申立成立後、當日中に資料を審査して処理意見(jiàn)を出し、かつ被申立人に対して迅速に禁止命令を下して、本件にかかわる不當行為を有効に制止し、補填し難い損害の発生を防止し、本件の後続処理に向けて良好な基盤(pán)を築いた。

 3.本件処理の効果は良好であった。この事件では被申立人の不當行為が詳細に述べられ、停止すべき具體的な措置が提示され、関連業(yè)界の競爭行為と競爭秩序の規範化に向けて直接的な指針が提示されたことが第1で、第2に、當事者間の和解の達成が効果的に促された。前段階で法院が公正かつ効果的に訴訟前の禁止命令を発し、本件にかかわる不當行為が適時(shí)に制止されたため、雙方間に良好な和解の雰囲気が醸成された。法院はまた、雙方がそれぞれソフトウェアとハードウェアを主な取扱対象としているので、提攜の余地が多いにあり、しかも雙方が以前にも事業(yè)提攜していたことがあり、水と油のように相容れない敵対関係にはないと判斷した。法院は、雙方との意思疎通を重ね、最終的に雙方の和解を促して、深い提攜関係を締結させるまでに至った。

 
 
集佳の訴訟代理成功事例――上海三聯(lián)(集団)有限公司、上海三聯(lián)(集団)有限公司呉良材眼鏡公司 対 南京呉良材眼鏡有限公司などの商標権侵害および不正競爭紛爭事件

 

  主要狀況:

  上海三聯(lián)(集団)有限公司呉良材眼鏡公司(以下、「上海呉良材」)の前身は、1719年に上海で創(chuàng )業(yè)した澄明齋珠寶玉器舗で、1807年に呉良材氏がこれを呉良材眼鏡店に改めた。1947年、呉良材氏の子孫である呉國城氏が南京市で支店を開(kāi)設した。1979年、南京呉良材眼鏡有限公司(以下、「南京呉良材」)は、「呉良材」の文字をその企業(yè)名稱(chēng)として登録した。歴史的な原因から、上海と寧波の呉良材企業(yè)は、公私合営の形態(tài)を取ってから一切の関連性を持たなくなってしまった。1989年以降、原告は相継いで複數の「呉良材」文字商標を登録し、長(cháng)期の使用を経て、市場(chǎng)において高い著(zhù)名度を有するようになり、かつ2004年には著(zhù)名馳名商標(日本の著(zhù)名商標に相當――訳注)に認定された。2015年、原告は、南京市の呉良材とその支店などの登記?登録やその経営において「呉良材」を含む企業(yè)名稱(chēng)と標章が使用され、さらにその屋號が憚り無(wú)くフランチャイズ経営に使用されていること、また、対外的にも「南京呉良材公司は、上海呉良材眼鏡公司が設立した南京の支社が発展してきたもの」など公言していることを知った。両原告は、被告が商標権侵害と不正競爭を構成していると考え、南京呉良材による「呉良材」を含む企業(yè)名稱(chēng)の使用の停止、3被告による権利侵害行為の停止、経済損失300萬(wàn)元の賠償、および影響の除去を命じる判決を求めた。

  判決:

  上海市黃浦區人民法院は審理の結果、次のように判斷した。南京呉良材は、1947年設立の呉良材南京分公司との間に一定の歴史的関係が確かに存在し、かつ南京呉良材の企業(yè)名稱(chēng)の登録時(shí)點(diǎn)は原告の商標登録時(shí)點(diǎn)よりも先行していることから、同社が「呉良材」の文字を含む企業(yè)名稱(chēng)を登録?使用することは、原告に対する不正競爭を構成しない。ただし、南京呉良材が、その企業(yè)名稱(chēng)の著(zhù)名度と影響力が南京市の範囲をすでに超えたと証明する証拠がない狀況において、南京市以外の地區で支店など出先機関を大量に開(kāi)設し、フランチャイズを発展させ、「呉良材」の文字を含む企業(yè)名稱(chēng)の使用を許諾するなどの行為は、商標権侵害および不正競爭を構成するものである。よって、南京呉良材およびその支店などフランチャイズ店の南京市以外の地區における「呉良材」の文字を含む企業(yè)名稱(chēng)の登録?使用の停止、経済損失260萬(wàn)元の賠償、および影響の除去を判決した。一審判決後、南京呉良材は上訴したが、二審法院は、上訴を棄卻し、原判決を維持する判決を下した。

  典型的意義:

  歴史的な原因により、中國では少なくない數の老舗ブランドが異なる地區の異なる事業(yè)者にそれぞれ企業(yè)名稱(chēng)や登録商標として使用され、法律上の企業(yè)名稱(chēng)権と商標権の衝突のみならず、市場(chǎng)における事業(yè)者と関連商品?サービスの混同も生じさせた。本件の2つの審級の法院が準拠した「歴史尊重、混同禁止、誠実信用、利益衡量」という老舗の知的財産権にかかわる司法保護理念は、歴史的に形成された事実を尊重し、被告に相応の発展の余地を殘しつつも、商標法の規定に基づいて登録商標の専用権を合理的に保護し、混同を生じさせる使用を禁止している。これは、事業(yè)者が順守すべき市場(chǎng)競爭における信義誠実の原則を充分に反映しつつ、原被告および消費者の利益も合理的に衡量したものとなっている。本件の典型的意義は、司法によって老舗ブランドの継承と発展を保障し、老舗ブランドの権利の境界線(xiàn)を合理的に畫(huà)定する上で、法的な思考を提示し、中國の「老字號」(老舗ブランド)の権利に関する紛爭事件の妥當な処理について司法上の経験を提供した點(diǎn)にある。

 
 
集佳の最新動(dòng)向

 
集佳弁護士が韓國知的財産協(xié)議會(huì )年度會(huì )議の招聘を受け、主題講演を行う

   近頃、韓國知的財産協(xié)議會(huì )(Korea Intellectual Property Association)(KINPA)年度會(huì )議が韓國三陟(サムチョク)市にて順調に開(kāi)催され、招聘を受けた集佳の李徳山副所長(cháng)、パートナー弁護士の鄭毅氏、李兵氏が出席した。

   今回の會(huì )議は、韓國の知的財産権界から幅広く注目を集め、韓國の半數以上の有名企業(yè)から出席者が集まり、集佳は、招待された中國の事務(wù)所として會(huì )議に參加した。會(huì )議は、半ば懇親會(huì )のような方式で進(jìn)められ、韓國の多數の有名企業(yè)代表が一堂に會(huì )し、知的財産権の動(dòng)向が語(yǔ)られ、組織の整備について意見(jiàn)が交わされ、會(huì )議は和やかな雰囲気で進(jìn)行した。

▲會(huì )議の様子

   會(huì )議では、集佳のパートナーである李兵弁護士が現在のホットトピックに焦點(diǎn)を當て、「OEM加工での使用行為は商標権侵害を構成するか」とのテーマで講演を行い、企業(yè)代表らと意見(jiàn)交換を行った。會(huì )議に出席した企業(yè)代表からは大きな反響が寄せられ、各自がテーマに関するさまざまな意見(jiàn)を表明した。會(huì )議後も少なからぬ企業(yè)法務(wù)擔當者が集佳の弁護士と意見(jiàn)を交換し、今回のテーマに関する現在の中國での法律実務(wù)と韓國企業(yè)が直面する法律上の問(wèn)題について語(yǔ)り合った。

   韓國知的財産協(xié)議會(huì )(KINPA)は、韓國の非政府の協(xié)力組織であり、その主要目的は韓國の営利企業(yè)の知的財産権利用に関する専門(mén)的知識と経験の紹介、協(xié)力活動(dòng)を通じて、知的財産権関連分野の競爭力を高めるという共通目標を実現することにあり、現在、同協(xié)議會(huì )には計172社の企業(yè)會(huì )員が參加している。

 
集佳とラフィットが上海知的財産権法院?自由貿易區関連知的財産権関連の裁判白書(shū)発表會(huì )および司法保護の座談會(huì )に出席

  4月20日、上海知識産権法院と中國(上海)自由貿易試験區管理委員會(huì )は、自由貿易區にかかわる知的財産権事件の裁判白書(shū)発表會(huì )および司法保護の座談會(huì )を共同で開(kāi)催した。上海市高級人民法院の張斌副院長(cháng)、浦東新區の王靖副區長(cháng)、上海知識産権法院の王秋良院長(cháng)、浦東新區知識産権局の林本初局長(cháng)が出席し、集佳からは侯玉靜弁護士、黃鶯弁護士がラフィット?ロートシルト?グループのCEOであるプラッツ(Prats)氏、中國市場(chǎng)部マネージャーの宋萍氏に同伴して參加し、有名企業(yè)10數社の代表、主要メディアと共に、白書(shū)の発表に立會(huì )うとともに、招聘を受けて司法保護の座談會(huì )に出席した。

  第18回目の「世界知的所有権の日」を前にして、集佳が代理した「シャトー?ラフィット?ロートシルトと上海保醇実業(yè)発展有限公司、保正(上海)供応鏈管理股份有限公司との商標権侵害に関する紛爭事件」は、司法実務(wù)において広く參考となる意義を有し、大きな社會(huì )的影響をもたらしたことに鑑み、「最高人民法院2017年の典型知的財産権事例50件」および「2017年上海法院十大知的財産権判例」に選ばれており、そこで今回の司法保護の座談會(huì )の席上では、ラフィット代表が本件の公正かつ迅速な裁判について上海知的財産権法院、政府、および臨席の各級指導者に感謝の意を表するとともに、中國におけるラフィットLAFITE商標の権利保護活動(dòng)のプロセスと成果について感想を述べ、中國市場(chǎng)において各級政府、法院との協(xié)力を強化し、知的財産権の保護を向上するという胸の內を語(yǔ)った。

▲上海知識産権法院王秋良院長(cháng)と集佳弁護士、ラフィット代表の熱心な交流が行われた

  企業(yè)代表として、プラッツ氏は他の有名企業(yè)10數社の各経営幹部らとも知的財産権の管理、保護および訴訟における所感を共有し、法院による知的財産権の司法保護のさらなる強化のために、企業(yè)のイノベーション?起業(yè)における知的財産権の創(chuàng )造、保護、運用上の難點(diǎn)や課題の解決について第一線(xiàn)からの聲を伝えた。

  閉會(huì )後、ラフィット?ロートシルト?グループの招きに応じて、李永波弁護士、侯玉靜弁護士、黃鶯弁護士、秦麗麗?ài)妥o士がラフィットの新しい上海オフィスを訪(fǎng)問(wèn)し、ロスチャイルド家構成員、ラフィット?ロートシルト?グループCEO、グローバル市場(chǎng)ディレクター、中國市場(chǎng)マネージャーと面會(huì )し、集佳弁護士からクライアント(ラフィット)に対して近年におけるラフィットの一連の商標にかかわる権利確認?許諾?保護案件の成果について説明し、商標保護方面での提言を行った。ラフィット側からは、同社知的財産権の保護の成果は明らかであり、同社知的財産権戦略に向けた集佳の多年にわたる積極的な努力に感謝するとともに、集佳が今回の司法保護の座談會(huì )への參加を手配し、知的財産権法院?政府など主管機関との対面交流の機會(huì )を提供したことに対して感謝する旨が伝えられた。雙方は今後とも心の通じ合った協(xié)力関係の強化を図り、ラフィット知的財産権の保護に向けて新たな局面を共に切り拓いていきたいと表明した。